旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えました。いま世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆とともに、旅先ではこのブログを書いています。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

書店で買ったイギリスの地図。送料が上乗せされていて倍に

6月20日(水)、午後1時半に柏キネマ旬報シアターで「男と女 モントーク岬で」を観る。あまりおもしろくなかった。主人公の男性が小説家だったので、深みのあるストーリーを期待したのだが。

東京駅の丸善日本橋の店がなくなり、ここが本店になったらしい)に行き、ミッシェランのスコットランドのドライブマップを買う。1600円+。消費税

5時半にNHK文化センター。正木さん、語学担当の加瀬さんと打ち合わせ。

21日(木)、昨日買ったスコットランドの地図では、最後に行く湖水地方ウィンダミアのちょっと上で切れてしまうので、アマゾンで同じシリーズのNorthern Englandを注文。なんと800円。書店で買うと、送料だけで800円上乗せされていた。何と倍だ。

でも実際に地図を開いて見てみないと、どのくらい見やすいものががよくわからない。昨日、丸善で中身を見たことは無駄なことではなかった。

そういえば柏駅前の浅野書店が5月20日で閉店になった。大正時代から続ていた古い店。店長の藤田さんには本当にお世話になった。その藤田さんが言っていた。「書店で実際に本を見て、アマゾンで注文する人がいる」と。

私は、英語関連の本を書くので、英語の原書の古本をアマゾンで大量に購入している。イギリスとかアメリカ、アイルランドなどから1週間かかって届く。いつも中身を見ないで買うので、どの程度のレベルのものかわからない。「なんだこれは!」とガッカリすることも多い。Reviewも投稿する人の英語知識もそれぞれに違うので、あまり当てにならない。

岡村孝子のコンサート。大好きな「Adieu」を聞きたかった

午後1時に越谷レークタウンで弁護士のIさんと会い、食事とお茶。何年振りだろうか? 私の『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』を読んでくれ、「こんなに知的欲求を満足させてくれる本を読んだのは久しぶり」というメールをいただいていた。この本は、わかる人には面白さがわかってもらえるが、わからない人にはまったくわかってもらえない。

Iさんは弁護士、物事を事実と法律で判断する仕事だ。そこには曖昧さとか感性などが入り込む余地があまりない。私の仕事は編集者、物事をきちんきちんと理論で判断するのではなく、世の中の曖昧さや不条理にスポットを当てて、そこにある面白さを掘り出す仕事だ。ある程度のいい加減さを余地として残しておかなければならない。

Iさんはバランス感覚もあり、弁護士としては人の心の機微まで考えが及ぶ人だ。だから対照的な仕事の弁護士と編集者でも話が合い、意気投合して3時間近くも話し込んでしまった。

Iさんと340分頃に別れ、レークタウンから武蔵野線新八柱に。松戸・森のホール21岡村孝子のコンサート。駅から歩いて20分、ちょうど開場の30分前に着く。コンサート前の雰囲気もゆっくり味わえてよかった。あまりギリギリでもせわしないし、早く行き過ぎても退屈してしまう。

6時開演。いつも聞いているCDではバックの演奏が控えめで、岡村孝子の素直で優しく繊細な歌声が全面的に前に出てきてすごくリラックスできるのだが、コンサートではドラムもありバックの演奏が彼女の歌声を食ってしまっている感じがする。やはりこれだけの超満員の観客の前では、彼女もバックの演奏家も張り切ってしまうのかも。わたしはもっと、彼女らしいまったりとした歌を聞きたかったのだが・・・。

でも、岡村孝子というシンガーが目の前で歌っているということよりも、あの名曲を作詞作曲した天才が目の前にいるということで、もう心から感動してしまった。岡村孝子は、いつも曲が先にできて、その後で詞をつけるのだと言う。曲は簡単にできるのだが、その曲に合わせて詞を書く時に七転八倒の苦しみを味わうと言う。

実は私は昔、作曲家になりたいと思っていた。曲は(多少の良し悪しはあっても)すぐに何曲でもつくることができる。今でも。しかし詞を書くことは私にはできない。きっと感性をつかさどる右脳は発達しているものの、理論をつかさどる左脳はかなり劣っているのだろうと若い頃は信じ込んでいた。でも、その私が編集者になって、今では本を書いているのだから、人間はわからないものだ。

コンサートでは、「ミストラル」「虹を追いかけて」だけでなく「無敵のキャリアガール」も生で聞くことができたし、何とあの「夢をあきらめないで」も歌ってくれた。

「夢をあきらめないで」は、野茂英雄に日本の球界を捨ててメジャーリーグに行く決意をさせた歌だ。野茂以降、日本人も普通にどんどんメジャーに挑戦するようになった。歌はすごい、人ひとりの人生だけでなく、日本の野球界も変えてしまったのだから。

この歌で私が一番好きな箇所は「苦しいことにつまづく時も/きっと上手に越えていける」というところだが、岡村孝子は「きっと上手に生きていける」と歌っていた・・・ように私には聞こえた。これは私の想像だが、この歌詞をつくる時から「生きていける」にしようか「越えていける」にしようか迷っていたのではないか? その迷いが今も続いているのか、あるいはその時の気分で変えているのか? まあ、つくった本人だから、自由に変えてもいいのではないかと思う。

これで後は「Adieu」を歌ってくれれば、もう言うことはないと思っていた。

アンコールでは3曲歌ってくれたが、あと最後の1曲を残すばかりとなった時に、会場から「Adieuを歌って!」という声が飛んだ。私と同じことを考えていた人が他にもいたのだ。岡村孝子は、あわてたように「すみません。今回は用意してないんです。次のクリスマスコンサートまでの宿題にさせてください」と言った。

私はあの「Adieu」の「忘れないでね/二人で生きたキラキラ輝く季節を/いつの日か素敵な誰かと出会っても」という詞と、その箇所のメロディが大好きだ。

野次を飛ばした人にも、きっと「キラキラ輝く季節」があったのだろう。

韓国映画「タクシー運転者」も凄いぞ!

612日、935分から韓国映画「タクシー運転手」を観る。これもすごい映画だった。毎日こんなレベルの高い映画ばかりみていると、感覚がおかしくなりそう。

広州事件についてはニュース映像を見たりして、ある程度知ってるつもりだったが、韓国の他の地域とは隔絶して陸の孤島と化し、報道も軍部の発表だけに制限されていた。実際にあったことかわからないが、この映画の中では、1面が新聞名だけが印刷されていて、他は真っ白の広州の新聞が出てきた。検閲があったからだ。東京の記者クラブのシーンでは、テレビから流れる事件のニュースの日本語がちょっと不自然だったことが気になった。

街が戦争状態に。軍隊が市民に発砲し(実弾か麻酔銃かはわからないが)、棍棒で滅多打ちにする。広州の年輩の人たちの中には、映画を観て、実際はこんなものじゃなかった、もっと激しかったと言っている人もいるという。

私の親友の韓国人も広州の出身。恐らく彼はこの時小学生か中学生くらいだったのではないか? 彼はいま大学教授でメディア論の専門家となっている。この光州事件が彼の人生に影響を与えているのかも。

映画の後、ジムへ。水中歩行を20分、その後100m泳ぎ、すぐに電車で上野へ。上野の美術館で「エッシャー展」を観る。友人が無料鑑賞券を持っていて誘ってくれた。トリックアートだけをやっていた人かと思ったが、版画家としても高名だったことがわかった。版画家としての芸術を昇華させていくうちにトリックアートにたどり着いたことがわかる。

その後、上野の料理屋で酒を飲む。私も梅酒でお付き合い。楽しい。

家に帰って、米朝首脳会談の報道を見る。シンガポール宣言は踏み込みは足らないが、とにかくトランプと金正恩が会って話をした。それが交渉の第一歩という論調。アメリカが「現政権の維持を認めた」というが、北朝鮮の人々が、豊かで自由な外の国々のことを知るようになり、これまで為政者のためにいかにひどい目にあってきたかがわかると、金正恩批判が巻き起こり、‟人民裁判“のようなことが起こらないのだろうか? 金正恩は最悪の場合を考えて、「中国かアメリカへの亡命」についても確約を得ているのかもしれない・・・などとまで、私は考えてしまう。

念のため「万引き家族」も観たが、私はやはり「羊と鋼の森」に軍配

朝から雨。午前中に車でジムに行ったのだが、すでに駐車場が満車で入口のバーの前に5台の車が並んでいた。ウィークデイ(月曜日)で、しかも午前1030分。私もそうだが、こんな時間にジムに来るなんて、世の中には何と暇人が多いのだろうか! 仕方なしにジムを諦め、妻にショッピングセンター「柏アリオ」まで車で送ってもらい、映画を観ることにする(妻は午後に車を使うので)。

12時から「万引き家族」。この映画を観ずに、ブログには「『羊と鋼の森』が日本アカデミー賞確実」なとど書いてしまったので、責任を感じて実際に観ることにした。どういう訳か子供で一杯。昨日運動会か何かがあって小中学校は休みなのだろうか? 「クレヨンしんちゃん」はもう満席。

万引き家族」も、もうほとんど空いている席はなかったが、どうにか一番端の前の方の席を確保した。この映画を「羊と鋼の森」と比較するのは難しい。たとえてみれば、メジャーリーグの大谷とサッカーの本田とどっちが凄い選手か比べるようなものだ。

でも、私は個人的には「羊と鋼の森」に軍配を上げたい。「万引き家族」はカンヌで最高賞「パルムドール」を受賞したばかり。テレビでも大々的に報道されていたので、前評判が高い。これに比べて「羊と鋼の森」の混み具合を券売機でチェックしてみたのだが、相変わらずガラガラ。原作本も100万部売れているはずなのに、その読者たちは一体何をしているのだろうか?

映画が終わってから、妻が用事を済ませて迎えに来るまでの2時間30分、フードコートの王将でラーメンを食べ、カフェ2か所でコーヒーを飲みながら読書。同時に、次の本の方向性を紙にメモる。書きたい内容は頭の中にたくさん入っているのに、それらの断片をどのようにうまく整理して、どの章に分散して、どのような構成で書き進めていくかで、かなり行き詰っている。

家の書斎よりも、カフェのようなパブリックなオープン・スペースの方が気持ちが広がり、発想が自由になるような気がする。

宮藤官九郎もいつもファミレスで書いていると言う。これから私もそうしようか?

「羊と鋼の森」はもう日本アカデミー賞でしょ! ライバルは「万引き家族」か?

昨日は、フニックス・ワインクラブのパーティがあり椿山荘へ。私のテーブルは「C」で、そこには編集者やイラストレーターが集められていた。

私は酒が飲めないのだが、妻と一緒にフランス料理、そしていろんな人と知り合えることを楽しみに参加した。隣の席には静山社のYさん。会うのは何年振りだろうか? ピアノを教えているという奥様も一緒だった。奥様に「もうすぐ『羊と鋼の森』の映画が始まりますね」と話を向けると、「今日から封切なんです。父が調律師だったので、とても興味があるんです」と言う。私が「原作を読んで本当に感動したので、絶対に見ようと思ってます」と言うと、「私はいま本で最後のこところを読んでます」とのことだった。

私の前には注がれたままのワインが5種類そのまま残ってしまったが、みなさん「最初の白ワインと最後の赤が特においしかった」と言っている。それぞれのワインをちょっと舐めただけの私だったが、その味覚がわかるような気がした。

さっそく今日、「羊と鋼の森」を見に行く。あの原作を映画にするのはとても大変なことだっただろう。原作の絶妙な感覚を映像でどんなふうに表現しているのだろうかと半分心配でもあり、半分期待していたのだが、素晴らしい映画に仕上がっていた。主演の山崎賢人は時折嵐の櫻井翔くんのようにも見えたが、揺れ動く繊細な気持ちをよく表現していた。三浦友和も強い存在感を示していたし、鈴木亮平も「西郷どん」よりこちらで注目されて助演男優賞を獲得できるかも。上白石萌音と萌歌の姉妹も言うことなし。これはもう日本アカデミー賞でしょう。ライバルは「万引き家族」か?

1220分からの上映だったが劇場はガラガラ。こんなすごい映画をなぜみんな見に来ないんだ! 何年か前に、あの「おくりびと」を封切の時に見た時も劇場にはまったく観客がいなかった。そのうちに口コミで評判が伝わり、1年後には再封切され連日満員となった。

なにかそんな予感を感じさせる最高の映画。

「ペンタゴン・ペーパーズ」はアカデミー賞確定? ただし北朝鮮情勢次第・・・

午前中に映画を観てジムに行き、それから近くの焼肉屋でランチを食べる。

9時から駅ビルのキネ旬報シアターで「さよなら、僕のマンハッタン」という映画を観ようと思って行ったのだが、この映画も同時に上映中の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」も明日の金曜が最終日ということがわかった。明日は都合が悪い。「ペンタゴン」は監督がスピルバーグだし、915分からでまだ多少時間があったこともあり、こちらを観ることにした。それが大正解!

これはアカデミー賞間違いないでしょう。ただトランプが北朝鮮の完全核放棄と朝鮮戦争終戦(今は休戦中)を成し遂げ、「アメリカ史上最高の大統領」などと評価が高まることがなければの話だ。

前回のアカデミー賞受賞式でのメリル・ストリープのスピーチは感動的だったが、その彼女とトム・ハンクスが主演。新聞社の経営者と編集最高責任者、新聞社とアメリカ政府、ワシントン・ポストニューヨーク・タイムズの息詰まるような攻防。息もつかせぬ展開。普段はじっくり映画を撮るスピルバーグが、珍しく早撮りをしたという。それはやはり、今のアメリカの状況に我慢できなかったからだろう。

映画の途中で思ったことは、ワシントン・ポストという新聞社が、このように会社がつぶれるかもしれないし、社主や記者が大量に逮捕されるかもしれないというギリギリの状態でも言論の自由を守り切ったという、会社としての経験が記者たちに勇気を与え、良き伝統となって、その後のニクソン解任となったウォーターゲート報道に繋がったのだろうということだった。私の勘は当たった。映画の最後はウォーターゲート・ビルの民主党本部に何者かが侵入し、ガードマンが警察に通報することで終わっていた(これはネタバレ?)。

この映画を特集している「キネマ旬報」を買ってしまう。私が映画関連の雑誌やのパンフレットを買うのは1年か2年に一度ほど。よほど感動した映画でないと、そうしないい。最後に買ったのは2年前の「セッション」のパンフだった。

ジムではストレッチを15分、ウォオーキングを15分、その後腹筋やウェイトトレーニング。腕だけでなく脚や腰にも負荷をかける。これだけでも少しずつやっていれば、健康を保てるだろう。食事制限をしなくとも体重が減っている。

退職したのに忙しいというか気ぜわしいの、やはり次の本の原稿が遅々として進んでいないからだろう。本も読みたいし、録画がたまっているTV番組も見たい。あの50日の海外旅行以来、英会話とリスニングのトレーニングもできずにいる。

ジムでトレーニングしている時考えた。今の自分が一番やらなければいけないことは何か? それはやはり本の原稿を書くことだろう。何よりもそれを優先させよう。まず1日に400字原稿用紙8枚分、40字×40行で2ページを書くことにしよう。

意外と完全主義者なので、原稿全体の流れがきちんと決まっていないと書き進めることができない。だが、とにかくラフ原稿でもいいから毎日原稿用紙8枚分を書くことにしよう。そして、余った時間で、それ以外にしたいことをやってみよう。

そう思って原稿を書き始めたら、何と4時間で目標の字数を書くことができた。これから毎日コツコツと進めていこう。そうすれば1か月後には、ある程度の光が見えてくるだろう。

そして今ブログを書いている。ブログと本の原稿を両方書けるのかが、定年となって一番危惧していたことだが、ブログを素早く書いていたことで、本の原稿を書くのも早くなったような気がする。

作家によっては文章が荒れるので、キーボードでは絶対に文章を書かないと決めている人もいるが、私は編集者。最後に全体の構成を入れ替えたり、文章をブラシュアップしたり、小見出しをつけたりするのは得意中の得意だ。

最後に編集者の目で、小泉牧夫の書いた文章に滅茶苦茶ケチをつけてみよう。

 

フランスの8月は「バカンス」の季節

昨日は、午後2時半に渋谷の眼科で視野検査を予約していたので、4月まで勤めていた会社の同僚とお昼を食べる。後輩のMくんが会社を辞めて、アメリカ系の雑誌の編集長になると言う。「良く決断した。頑張ってほしい」と思う反面、イギリスに本社のある出版社で編集長をやっていた人のことをふと思い出した。彼は日本の読者向けの英語関連の書籍の編集長をしていたのだが成績が振るわず、イギリスの出版社が本国でつくる原書の日本国内の販売だけに専念することを決定したために、彼を含めた日本人編集者たちが一挙に職を失ってしまった。彼には奥さんもいたし小学生の子供も2人いたので、本当に真っ青になっていた。私も、いろいろ心当たりに頼んでみたのだが、どこにも就職の口がなかった。

眼科に行った後、駿河台の出版健保へ。7月に2泊する軽井沢の保養施設の申し込みに行く。アメリカから娘の家族がやってきて2週間日本に滞在する。上の5歳の孫は3回目、下の3歳の方は2回目の来日。昨年、妻の母親が亡くなり葬式の時に1週間だけ日本に滞在したのだが、フロリダの生活に比べて刺激的だったせいか、日本が大好きになってしまった。今度は夏休みで来るので、新幹線に乗って軽井沢に行くことにしたのだ。われわれには見慣れた、普通の電車が線路の上を走っている風景を見ただけで「あっ電車だ!」と叫んでものすごい喜びようだった。前から新幹線に乗ることが夢だった。それが実現する。きっと楽しみにしていることだろう。

千代田線の新御茶ノ水の後方の出口で降りて、iPhoneマップを頼りに出版健保に向かって歩いたのだが、日大病院を左に見て山の上ホテルの坂を上がり錦華公園にぶつかると、左に曲がって坂を降りるという指示になっている。その通りにさらに5分歩いて「目的地周辺」に着いたものの、そこは崖の下だった。その崖の上が出版健保のビル。しかたなしに、崖を左にぐるっと回り込みさらに5分も歩くと、やっとのことで目的地に着いた。

気づいてみたら、さっき突き当たった錦華公園からたったの10メートル右に行ったところだった。10分も遠廻りして余計な道を歩いたことになる。本当に大丈夫なのか、iPhoneマップ。

孫の食事も申し込むのかと思っていたら、朝夕とも小学校に入る前の子供の食事は現地でメニューを確認してから決めればいいとのことで、一安心。

今日は、12時に病院に行って、尿と血液を採り前立腺PSAの検査。特に問題ないとのことで安心する。

午後また佐藤優の『十五の夏』を読んでいたら、ふと「バカンス」という言葉が頭をよぎった。そうだ、8月は、ほとんどのフランス人は長いバカンスをとる。パリからはほんどのフランス人がいなくなり、観光客だけになるという話をよく聞く。

私はまだ8月の旅行のフランス側のホテルを予約していなかった。イギリスのPooleからフランス・ノルマンディのCherbourgまでのフェリーが一杯だったのも、日曜日だったというよりも、バカンスシーズンだったせいかもしれない。

慌てて、カーンとバイユーという町でそれぞれ一泊、シェルブール2泊予約する。Expediaで申し込むと、私の名前やクレジットカード情報がそのまま画面に出てくるので、再度打ち込む必要がない。だからすごく早く予約できる。とにかく駅から近くて、口コミの評判がよく、安いところを選ぶ。たまにすべてが完璧なホテルが表示されるのだが、街の中心から10キロも20キロも離れていたりする。車で旅をする人にとっては、それでよいのだろうが・・・。そんなこともあるので、十分に注意を払って予約する必要がある。

さて、あとはシェルブールからバルフルールまでのスクーターの予約だけだ。いろいろネットを検索してみたのだが、パリやリヨンのような大都会、ロワール川沿いのお城がたくさんあるトゥールのような観光地には、レンタルバイクが申し込めるサイトがあるものの、シェルブールのような田舎町は出て来ない。

でも、街角のあちこちに自転車やオートバイを貸してくれる小さな店があるような気がするのだが・・・。