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旅三昧&ときどき読書

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書き、同時に某出版社で編集の仕事もしています。そんな私ですが、2016年5月から「セミリタイア生活」に入りました。執筆をしながら世界各地を旅して廻ることにしたのです。 お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と読書の生活――それは今まで私がやりたくてもできなかったです。自分にとっての(きっとみなさんにとっても)憧れの日々をこれからいろいろ綴っていきたいと思います。

博物館と水陸両用車

WiFiが使えるうちに今日のことを書く。午前中にロトルア博物館に行く。もともと温泉治療のための施設だったのを「博物館」にしたのだと言う。なぜかチューダー朝の、雰囲気のある建物だ。

展示はなかなか面白かった。驚いたのは、アジアから南太平洋の島々に人間が渡ってきて、最後にニュージーランドにたどり着いたのだと言う。それが何と西暦1000~1300年頃。日本の鎌倉~室町時代だ。断っておくが、ヨーロッパ人ではなく、マオリ族の祖先が着いたのが、今から700年前だと言うのだ。にわかには信じられない。

広い南太平洋をカヌーに乗ってどのように航海できたのか、という展示も興味深かった。方向を知る方法には、①星の位置、②潮流の色の違い、③渡り鳥の向かう方向に加えて、④雲があった。高く立ち上る黒っぽい雲の下には、島か陸地があるとわかるのだそうだ。この歳になって、こんなことが学べるなんて、人生は何と楽しいのだろう。

午後、水陸両用のDUCKという乗り物に乗って、郊外までドライブし3つの湖でクルージングを楽しむ。どの湖も、火山の噴火でできたクレータに水がたまったのものだと言う。ドライバー兼船長兼ガイドのニュージーランドなまりのきつい英語も、エンジン音がかなりうるさかったが、少しずつ理解できるようになった。

この水陸両用車は、昔ノルマンディー上陸作戦でも使われた年代物で、修理しながら大切に乗っていると言う。そういえば5年程前に、オーストラリアのケアンズに行った時も、水陸両用車に乗ったことがある。その時のドライバーがこんなことを言っていた。「この前、日本の高齢の女性が来てね、終戦直後にこれと同じ乗り物に乗ってアメリカ兵が海から浜辺に上陸したのを見たと言うんだ。驚いたね」。

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