旅三昧&ときどき読書

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書き、同時に某出版社で編集の仕事もしています。そんな私ですが、2016年5月から「セミリタイア生活」に入りました。執筆をしながら世界各地を旅して廻ることにしたのです。 お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と読書の生活――それは今まで私がやりたくてもできなかったです。自分にとっての(きっとみなさんにとっても)憧れの日々をこれからいろいろ綴っていきたいと思います。

洞窟のツチボタル

朝7時45分のバスでロトルアを出て、ワイトモという村に着く。ここのワイトモ洞窟は、北島の団体旅行のツアーでは必ず訪れる有名な観光地らしい。以前、もう20年も前になるが、会社の先輩二人が別々にNZに来ていて、偶然会ったという場所だ。

ホテルにスーツケースを預けて、10分ほど歩き、この洞窟の入口の受付に行ってチケットを買っていると、次々に中国人の団体がバスでやって来る。NZに来てから、本当に日本人に会わない。毎年数多くの日本人が海外に行っているのに、私が旅するところではほとんど日本人に会わないのは何故だろう。

昨年暮にニューオーリンズに行った時も、日本人とは合わなかった。いや、ひとりだけいた。プリザベーションハウスという一番古くて有名なジャズハウスで、ピアノを弾いていた日本人女性がいた。かなり有名なピアニストらしい。でも、その人はそこに住んでいる人で、旅行者ではない。

ワイトモに話を戻すと、この洞窟にはツチボタルという蚊に似た昆虫の幼虫が鍾乳石にへばりついていて、それが蛍のように光るのだと言う。最初は歩いて鍾乳洞を見学。こんなところに来たのは、高校生の時に奥多摩日原鍾乳洞に行って以来だ。見学の最後は、ボートに乗って真っ暗な鍾乳洞の中で、星空のように怪しく光るツチボタルの光を見る。何かディズニーランドのアトラクションのようだったが、ここは人工の施設ではない。全くの天然のものだ。

だから最初、このボートはどうやって前に進んでいるんだろうかと不思議だったが、スタッフが船首に立って、上に通してあるロープをつかんでたぐっていたのだ。それがわかったのは、洞窟から抜けたボートツアーの最終地点が近づいて明るくなったためだ。

洞窟近くの「ワイトモ・ケイブス」というホテルで、いまこれを書いてる。やっと無料Wi-Fiが使えるホテルに来た。周りには何もないので、ホテルのレストランで夕飯を食べる。リブステーキはとてもおいしかった。これまで食べたステーキで2番目だ。1番はアメリカLA郊外のロングビーチのステーキ専門レストランで食べた直径20センチもある厚い肉だった。とにかくパンも食べず、ひたすらステーキだけを口に入れ、完食したのだった。ものすごくおしいから、あんなに食べられたのだが、このホテルのレストランのステーキもそれにおとらずおいしかった。

明日はバスでオークランドに戻り、明後日は日本に帰る。暑い日々が待っているだろう。