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旅三昧&ときどき読書

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書き、同時に某出版社で編集の仕事もしています。そんな私ですが、2016年5月から「セミリタイア生活」に入りました。執筆をしながら世界各地を旅して廻ることにしたのです。 お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と読書の生活――それは今まで私がやりたくてもできなかったです。自分にとっての(きっとみなさんにとっても)憧れの日々をこれからいろいろ綴っていきたいと思います。

もしもバスに乗れなかったら・・・

ワイトモのホテルはチェックアウトが11時だと思っていたら、10時だったので、1階のレストランで朝食をとり素早くパッキングを済ませて、ホテルを出て歩き始めた。まだバスの時間までは、1時間半もある。バスが発着する観光案内所の手前にカフェがあったので、そこでコーヒーを飲みながら本を読むことにした。

そのカフェはモーテルも兼ねているらしく閑散としていたが、カウンターに若いマオリの女性がいたのでコーヒーを注文した。Where are you from?と聞くので、Japanと応えると「おはようございます」とたどたどしい日本語で言う。「学校で日本語習いました。ひらがなとカタカナだけ。漢字は難しくダメ」と言った後で、「発音はマオリの言葉とよく似ているので、簡単です」と言う。

私も「そうなんだよ、wakaってマオリ語でカヌーのことでしょ? wakaは日本語ならyoungという意味なんだ。例えばwakamonoと言ったら、それはyoung guyのことだよ」と言うと、とても嬉しそうに笑顔を見せた。

テーブルについて、先ほどのホテルの領収書を何気なく眺めたら、accomodation(宿泊)が2泊になっていた。1泊のはずなのにおかしいと思い、「ホテルの領収書が違っているので、もう一度ホテルに行ってくる。スーツケースを預かってもらえないか」と聞くと、Yesと言ってくれた。

10分ほど歩いてホテルに戻り、フロントの女性に説明するとAh, that's a good question.とこともなげに言う。「別の人の領収書を渡してしまいました。これが正しいものです」と言って、別の領収書をプリントして渡された。クレジットカードの請求は全く問題いないと言う。

観光案内所で「バスはこの観光案内所で停まることになっているのだが、通りのこちら側かあちら側か」と聞いてみたら、「道の反対側」だと言う。念のために聞いてよかった。反対側で待っていたら、そのまま私を乗せずに行ってしまったかもしれない。1日に1本のオークラド行きのバスだ。これを逃したら、明日早朝の飛行機には乗れなかった。こんな小さな村ではタクシーもないし鉄道もない。オークランドまで特別に車をチャーターしたら、数万円かかってしまったかもしれない。

以前フランスのボーヌという小さな村で、ディジョン行きのバスに乗ろうと思って待っていたら、道の反対側にバスが来て乗れなかったことを思い出した。その時は近くに駅があったので列車で行くことができた。東京行きの飛行機の出発の2~3日前だったし、ホテルも予約をせずに泊まり歩いていたので、そんなに大きな問題ではなかったが、今回は違う。

とにかく、道の反対側で待っていたらバスが来て、無事にオークランドに帰ってきた。でも3時間半走ってトイレ休憩が1度だけ。私のような‟老人”には、ちょっときつい。

一昨年の夏、アメリカでフロリダ州マイアミからキーウエストまでグレイハウンドのバスに乗ったが、すごく汚いながらもバスにはトイレがついていた。NZのInterCityバスも、もうそろそろトイレを取り付けることを考えたらどうだろうか?