旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えました。いま世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆とともに、旅先ではこのブログを書いています。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

だったら最初に言ってよ!

午前中に国際スパイ博物館に。ガイドブックには「意外とおもしろい」と書かれていたのだが、私にはそれほどでもなかった。例えばペンやライターや本に据えつけられたカメラ、テープレコーダーなど多くのスパイ道具も展示されていたが、何ということはない、今ではすべてスマホにその機能が集約されているではないか。James Bondや作者のIan Flemingのコーナーは懐しかったが・・・。

午後はナショナル・ギャラリー(国立絵画館)へ。数多くの世界的名画が収蔵・展示されている。日本語のオーディオガイドを借りる。怖そうなヒゲのおじさんがひとりカウンターに座っていた。「無料だがパスポート以外のIDが必要だ」と言われ、日本の免許証を預ける。

とりあえずは腹ごしらえ。館内のカフェでお昼を食べる。席に案内されてメニューを見て驚いた。カフェといいながら、かなり高い本格的なランチだ。前菜からメインまで頼んで60ドル。約6500円だ。上野の博物館のカフェだったら高くても1500円から2000円出せばランチは食べられるだろう。これだけの世界的な博物館だから、レストランも本格的にせざるを得ないのか? 昔は「東京は物価が高い、特に食べるものが」と言われたものだが、今は本当に安くなっている。吉野家サイゼリアなどは本当に安くて早い。

絵画中心の2階の展示の半分を見終えた時には、もう4時近くになっていた。残りの半分も急ぎ足で見て回っていたが、突然「午後5時で閉館なので出口に向かってください」と係の人が大声で言う。時計を見たら5時15分前。開館・閉館時間がどこにも表示されていないので分からない。

まだ1階にフェルメールの絵があるはず。急いで「はかりを持つ女」の絵を見てから、4時55分にオーディオガイドを戻しに行くと、おじさんが「俺は4時45分に帰るんだ。はやくディバイスを外せ」と言われ、預けた免許証をカウンターの上に叩きつけられた。かなり怒っている。だったら最初に言ってよ!

いつも地下鉄のPantagon City駅からホテルまでのバスが来なくて困る。30分におきにホテルを出て5分から10分で駅まで来れるはずだ。おとといは1時間、昨日も40分待った。今日も30分待っても全く来る気配がなかったので、駅から通りに出る信号で泊まっていたタクシーをつかまえてホテルに戻る。チップを入れて13ドル。また無駄な出費だ。

実は3か月ほど前、パソコンでホテルの予約している時に、同じくらいの値段で「アメリカーナ」というホテルがあった。評判もいい。駅から歩いて500メートル。あれこれ思案し他のホテルも検索していたのだが、やはりそのホテルがベストだと思い元の画面に戻った。しかし、その何分かの間にもう「全室予約済み」になってしまったのだった(でも1週間前にチェックしたら、このホテルには開きがあったのだが、今のホテルは返金ができなかったので、そのままここにしてしまった)。今度からは町の中心から離れていても、駅から歩いて帰れるホテルにしよう。

ちょっとした躊躇や時間のずれで人生大変なことになる。