旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えました。いま世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆とともに、旅先ではこのブログを書いています。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

自己紹介、My name is ... か I am ... か?

フロリダの娘の家で本を読んだり昼寝をしたりして、のんびり過ごす。娘の夫の両親も滞在しているが、広い家なので気兼ねなく過ごせる。ペンシルベニア州ビッツバーグから車を運転して、例のシャルロットに1泊して昨日夕方に着いた。明後日に奥さんの方の仕事がタンパであり、その途中で寄ったとのこと。大きな犬を連れてきた。我が物顔で家の名を歩き回っているが、アメリカの犬はとてもよく躾けられている。だが、2人が孫ばかりと遊んでいるので嫉妬してすねているようだと言う。

娘のアメリカ人の夫とその両親に「日本では初めて会う人に自分の名前を言う時、My name is ...と言ってはいけない。I am ...と言うべきだ」と言われていて、それを固く信じている人がいますが、どうなんでしょうか?と尋ねた。みんな「別にどちらでもいいけど、日本人が自分の名前を名乗るならばMy name is ... の方がいのではないか」と言う。確かに007の映画ではMy name is Bond, James Bond.と言っていた。イギリス人だから感覚が違うのか? でも、シカゴで生まれで埼玉県上尾のNOVAで英語を学んだというデーブ・スペクターは自身の本で、My name is ... は日本語にたとえると「拙者の名前は~でござる」といった大仰な感じがすると書いている。

このように英単語や表現のニュアンスは、そのアメリカ人ひとりひとりの語感によって変わってくる。以前、英語関係の月刊誌を編集している時、男女2人のアメリカ人の間でいつも論争になり、私はその間に立たされて大変だった。男性の方は父親が軍人で日本を含めていろいろな国で育った。女性はよく「あなたは基地育ちだから本当の英語を知らないのよ」と毒づいていたっけ。

先週はワシントンDCにいたが、そこでは多くの名所を訪ねるとともに、本当にいろいろなことを考えさせられた。通りを歩いていると、国務省とか財務省、司法省、FBIなどの重厚なビルの前だったりする。この堅牢な建物で一番偉い人たちがどんどん大統領によってクビにされているんだな、と思った。もし日本の首相が大臣を次から次へと解任していたら、任命責任は一体どうなってるんだ、などと激しいバッシングを受け、あまりにもいい加減だと国民からもそっぽを向かれて退陣せざるをえなくなるだろう。あるいは解散選挙か? でも、そんなことで莫大な税金を使って何度も選挙されたのでは、国民はたまったものではない。

トランプの任期もあと2年9か月。最初は1年持たないだろうと言われていたが、アメリカには思いのほか隠れトランプ支持者が多く(娘から絶対にトランプの悪口は言わない方がいいと言われた)、任期をまっとうしそうな気配だ。もし北朝鮮との関係を良くすることができれば、再選も可能になるかもしれない。

だが、こんなこともワシントンで考えた。それはトランプの次の大統領は本当に楽だろうなということだった。全てトランプがやったことの逆をやって元の状況に戻せばいい。イスラエルの大使館はエルサレムからテルアビブに戻す」「アメリカが世界を牽引しているのは戦争を引き起こすためではない。世界の平和を守るためだ」「私は責任をもって各省の長官を任命する。もし彼らに失敗があれば、その責任は最終的に私にある」「アメリカを秩序ある信頼のおける国に戻す。Make America orderly and reliable again!」などと言えば、評価は高まることだろう。

選挙権のない私が言うのもなんだが、ヒラリーもまた大統領選に出てみたら