旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

大谷はすごいね! 

部屋のTV画面でこの船の情報を知ることができる。キューバの北の方を運航している。もう少し西には「魔のバミューダ海域」がある。

朝起きて、Wi-Fiがどうなっているか気になってパソコンを開いたら、昨晩99ドル払って買った200分のWi-Fi使用時間が全て消えてしまっていることに気づいた。かなり神経を使ってログオフした時には、残り時間が130分だった。インターネットカフェに専門スタッフがいるらしいので、後で寄って確認することにする。寝て起きるたびに99ドル消えてしまっては、いくらお金があっても足りない。

洗濯物をスーツケースから出そうとしたら、車輪のひとつが半分欠けていることに気づいた。昨日、ターミナルビルの前でポーターに渡した時には問題なかった。船に積み込んで部屋に運ぶ間に壊れたことは間違いない。船に乗っている間はいいが、その後マドリッドで、こんな重いスーツケースを車輪なしにどうやって運ぶのか? これも後でPassenger Service(乗船客サービス)のカウンターでどうすればいいか聞いてみよう。 

部屋のすぐ近くにランドリールームがあったが、ドアに「この部屋は使えないので他のランドリールームに行ってほしい」旨の張り紙があった。階段を昇ったり降りたり、客室の間の通路を歩き回ったりして、やっと5階上の階にランドリールームを見つけた。部屋を出てから20分が過ぎていた。

そこには洗剤と洗濯機・乾燥機を回すのに必要なトークン(特別のコイン)の販売機があり、ルームカードをスィープしてpurchase(購入)ボタンを押し購入する。洗濯機が回ったのを確認して廊下に出ると、シャツの胸のポケットにまだ洗剤の箱が残っていた。もう回り始めているだろうからダメだろうと思いながらも、戻って洗濯機の蓋を開けてみると何と開くではないか。すぐに洗剤を入れてツイッチをオンにする。

またいろいろ迷って乗船客サービスのカウンターに行くと10人ほどが列をつくって待っていた。これなら15分も待てば大丈夫だろう。順番が来たので話をすると、何とその女性は日本人だった。久しぶりに日本人と会い日本語で話をする。Wi-Fiについては「インターネッカフェで事情を話してパソコンでお客様のデータを確認してもらってください」と言う。またスーツケースの車輪の損傷については、「ダメージがいつどのようにして生じたのか、さらに購入時期や代金なども記入してください」と言って書類を渡してくれたので、「では部屋に戻って書いてきます」と応えた。さすがこんなすごい船で働いているだけあって、てきぱきと対応してくれる。

次にインターネットカフェに行ってみたが、20mほどの行列ができていた。なんだ、自分だけじゃなかったんだ。でも、これでは30分から40分待たないと順番が来ないだろう。あきらめてランドリールームに戻る。洗濯が終わってから少し時間がたっていたようだ。そこにいた女性が「あなたの洗濯物はこっちの乾燥機の方に移しておいたわよ」と言うので丁重にお詫びする。乾燥機のスィッチを入れて40分後にタイマーをセットし、朝食を食べに上の方の階に上がる。プールの隣にビュッフェがあったので、そこで目玉焼きとパンと果物をお皿に載せて席を探して歩いていると、ウェイターがここでOKだと言って8人掛けの大きな丸テーブルに座らせてくれた。「もし他の人とテーブルをシェアーしてもいいなら…」と言うので、「It’ll be my pleasure, if they don’t mind.」と応える。

しばらくして、1人の女性が「ここ、いかしら?」と言って座った。昨日の避難訓練の時、救命胴衣の着け方を説明した女性が「みなさん、どんどん話して仲良くなってください。どこから来たかとか、この船旅はいかがですかとか、あなたの預金残高はどのくらいですかとか・・・」と言って、笑いを誘っていたが、本当に船の上では気楽に話しかけられる。彼女は「Ohioから来た」と言う。「日本語でGood Morning!は『おはよう』と言います。オハイオに似てるでしょう? 私はEditorをしていて、ずいぶん前ですがビッグバードが日本に来てTV番組の撮影をした時に同行しました。その時のストーリーが、東京の街角でみんなが『おはよう』と言うので、彼らがオハイオから来ていると勘違いしたというところから始まったんです」と話をすると、Very funny and intersting!と喜んでくれた。

乾燥機にかけている洗濯物を取りにいく。本当に忙しい。ちょう終わったので取り出したが、まだ完全に乾いていない。高温で乾かせばよかったのに、スタンダードな温度にしてしまったようだ。もう一度、乾燥機にかける必要がある。さっき買ったコインを部屋に忘れてきてしまった。仕方ないのでまた販売機でトークンを買おうとするが、故障していた。生乾きの洗濯物を入れたビニール袋を提げて、また別のランドリールームを探し求めてさまよい歩くはめに。

お昼には、近くのカフェで簡単にサラダとコーヒー。全てテーブルが埋まっていたので、カウンターで食べていると、隣の人が話かけてきた。カナダに住むアメリカ人で、来年は日本を訪ねて、有名なIse Shrineにも行ってみたいと言う。「これまで何度かクルーズをしたが、ほとんどが1週間くらいの短期間で短かったのでリラックスできなかった。この旅は2週間なので本当にのんびりできる」と言う。

その後、スーツケースの車輪の損傷を補償してもらうための書類を書き上げ、乗船客サービス係に持っていく。担当がそれを受け取り、ボスがあなたに電話するので、直で話をしてほしいと言う。きっと旅行保険に入っているなら、そっちで補償してもらってくれと言うのだろう。でも、壊れたのは確か船に積み込んだ時だし・・・双方の間で板挟みにならないといいのだが。

午後515分にレストラン「ダヴィンチ」に。指定されたテーブルにはMerlin以外にも人がいた。女性が3人、男性が私とMerlinを入れて4人の計7人。隣に座ったおばあさんはオハイオから来ていて1人でバルセロナに行くのだと言う。もとは印刷会社で活字をピックアップして並べる仕事をしていたと言う。

残りは2つのカップル。カレンという女性はとても日本に興味があると言う。どういう話の流れだったか忘れたが、私の娘がアメリカで車の免許を30ドル(3300円)で取ったと言った。その後「日本で免許を取ると100倍の3000ドル(33万円)以上する」と言うと「Why? 人と車が多いから?」と驚いていた。

Merlinが「彼は英語のおもしろいフレーズに関する本を書いていて、その話がとても興味深い」と言うと、カレンが「私の仲間が一緒に船に乗ってるの。みんなにレクチャーしてくれない?」と言うので、「Come on!なぜ日本人の私がアメリカ人に英語について話をしなければいけないんですか?」と言って丁重にお断りする。

インターネットカフェ7時半に開く。まだ30分前だが、私とMerlinは同じテーブルの人たちにSee you tomorrow ! と言ってレストランを後にする。彼はどうしてもiPhoneにこの船のホームページが出て来ないという。列に並びながら「一度Switch offにしてから再ログインしてみたら」とパソコン音痴の私がアドバイスすると、何とこの船のホームぺージが出てくるではないか。Merlinは最大のお礼の言葉を私に投げかけ、明日会うことを約束して部屋に戻って行った。

私の前に並んでいた男性は南カリフォルニアから来たと言う。昨日初勝利を挙げた「大谷は素晴らしい!」と言う。「イチローもシアトルに戻って良かった。でも来年はリタイアだよね」。

15分ほど待つと私の順番がきた。責任者に事情を話すと画面で私のWiFi情報を見てくれて、「iPhoneのログアウトがされていなかったからだ」と言い、「今回は特別だよ」と言って、これまでの支払いを取り消して、再度99ドルで220分のWiFiプランをセッティングしてくれた。

妻が連絡ができないので心配しているかもしれない。WiFiを繋いてLINEでメッセージを送る。妻だけでなく会社や友人からもメールやLINEが届いていた。