旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

定年したのに、なぜこんなに忙しいのか?

623日(金)、内外メディア研究会の例会で日本記者クラブに。週刊新潮の元編集長の講演。質問も含め2時間。その後、二次会。喫茶で講演を聞きにきた人たち数人とお茶を飲む。私が2か月前に定年退職し、最後の有給休暇を使って大西洋横断のクルーズ船の旅をしてきたことを話すと、みなさん興味を持ってくれる。私の名刺には、著書の「世にもおもしろい英語」「アダムのリンゴ」も印刷してあるので、それについてもいろいろ聞かれる。みなさん、私の話を「とてもおもしろい」と言ってくれて、「講演でもあれば聞きに行きたい」と言ってくれる人もいた。

夕方に、4月末まで勤めていた会社に行き、荒川君と小池君と夕飯。久しぶりのゴールド・ラッシュ。小池君は今度アメリ東海岸に旅行に行くので、いろいろアドバイス。普段、何に気なしにアメリカに行っているので、どのようなことが彼の役に立つ情報なのかわからなくなっている。

623日(土)、4月末まで勤めていた出版社の「OB会」の会報の原稿を頼まれていたので、それを執筆。私の本のこと、2冊目を編集している時に起こった「不思議な出来事」について。2冊の書影もスキャンして送信する。編集人の藤橋くんは気に入ってくれるだろうか?

624日(日)、映画「終わった人」を観るため車でショッピング・モール「柏アリオ」に。オープンが10時なのだが、映画が始まるのが930分。車もTOHOシネマに近い駐車場の端の方に留めたのだが、近くの入口から入ろうと思っても閉まっている。しかたなく中央の入口まで走り、そこから建物に入るが、1階から3階までさまよったものの、どこもシャッターが閉まっていて映画館にたどり着くことができない。

柏アリオの代表番号に電話をすると、一度外に出て先ほど最初に入ろうとした入口よりさらに遠くの入口から入らなければいけないということがわかった。走っていったが、もう映画が始まってから15分も過ぎてしまったので、930分の回はあきらめざるをえなかった。何のために朝早く起きたんだ! 仕方なしに、次の1210分の回を観ることにした。

でも、事前にチケットを買っていったら、払い戻しをしてくれたのだろうか? ネット購入の際の注意事項には「いかなる事情があっても払い戻しはできない」とある。だが払い戻しではなく「次の回を見る」ということなので、もしマネージャーが柔軟な対応のできる人ならOKしてくれたかもしれない。何しろ、映画館が入っているショッピング・モールには20分も前の上映開始時間前に着いていたのだから。

まだ2時間もある。トイレの近くの椅子で本を読んでいると、アッという間に1130分になってしまった。少しでもいいので何かお腹にためなければ、2時まで空腹の状態で映画を観ることになる。それでは映画に集中できない。

フードコートに行ってみると、ものすごい混みようだった。あの広大なフードコートが満席になっていて、空いているテーブルがひとつもない。だが、時間もあまりない。一番簡単で早い「板蕎麦」を食べることにする。注文すると板蕎麦はすぐに出てきたのだが、何と空いている席がない。私は蕎麦とつけ汁を載せたお盆を持ったまま、カウンター席の後ろに立ち尽くして、そろそろ食べ終わりそうな人の後ろでジリジリしながら待つ。映画もすぐに始まってしまう。今度はチケットは買ってしまったので、見逃すことができない。

父親と娘だと思うが、すでに食べ終わった人がいた。その後ろで待つが、なかなか席を立たない。もうひとりのお母さんが、まだ半分も食べていなかったのだ。待つこと10分、やっと別の人がお盆を持ってひとり立ち尽くしている私に気づいてくれて、席を譲ってくれた。大急ぎで蕎麦をかき込み、映画館へ。もう予告編が始まっていた。

内館牧夫さん原作の映画「終わった人」。全く観る気がなかったのだが、定年を迎えた人が普通はどんな感じなのか知りたいという興味で観ることにした。映画の冒頭は、かなりステレオタイプな滑り出しだった。何もすることがないので、時がゆっくり流れる。テレビを見ていても面白くない。手持無沙汰で何をしたらいいのかわからない。時間は午前11時、主人公の舘ひろしは「まだこんな時間なのか」とつぶやく。暇を持て余していて、どうしようもないのだ。

それを見ながら、2か月前に定年になった私には「暇を持て余し、何をして時間をつぶしたらいいのかわからない」という状態になったことが一度もないことに気がついた。2か月間、本当に忙しく行きつく暇もなく動き回ってきた。

先週の金曜も、あと1か月で定年を迎える荒川君に「本当に忙しいよ。これまで朝晩の通勤を含めて毎日10時間会社に捧げてきた。それが全て自由に使えると思ったけれど、意外といろんなことができないんだ」という話をした。

私の場合は、本や雑誌記事も書いているし、このブログも書いている。読みたい本もたくさんある。暇だから本を買ってきて、積んだままにしているわけでない。本当に今すぐにでも本気になって読みたいのだ。テレビもすぐにでも見たい番組の録画が3年分たまっている。映画も週に3本は見たい。英会話も4月の2週間の船旅では、たくさんのアメリカやカナダの人たちと英語で話したが、日本に戻ってからも一生懸命トレーニングしないと、すぐに喋れなくなってしまうし、リスニング力もなまってしまう。1日に1時間半は英語に費やしたい。

ジムには週2回、手賀沼周辺のウォーキングも週に1度はしないと、じきに歩けなくなってしまいそうだ。上野や乃木坂の美術館にも行きたい。忙しいので、シャワーも1日おきに浴びている(時間節約のために風呂には入らない)。執筆の関係で肩がものすごく凝るのだが、近くの温泉に行って、お湯にゆっくり浸かってからマッサージもしたいのに、なかなか行けない。それにもっと旅行もしたい。

定年になってから、嫌なことは絶対にやらないことにしようと誓ったが、やりたいことが多すぎるのになかなかできない。だから、たまにパニックなる。仕事でパニックなったことは、それほどないのに。

本当にやりたいこと、ひとつひとつを確実に堅実にやって行くしなかない。本当に「終わった人」とは対照的な日々を過ごしている。