旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えました。いま世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆とともに、旅先ではこのブログを書いています。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

「アンデルセン公園」と「おもちゃ王国」

710日(火)、娘だけが東京で人と会うため、娘の夫と私で孫2人を柏アリオに連れていき遊ばせる。子供用のかなり広いマットのスペースがあるのだが、近くに玩具店もあり、ちょっと目を離している隙に1人がいつの間にかそっちへ行ってしまう。娘の夫と2人で見てないと、どこに行くのか、何をしでかすかわからない。

711日(水)、自宅から車で30分ほどの「船橋アンデルセン公園」に孫たちを連れていく。この公園は、外国人が行きたい場所として東京ディズニーランドに次いで第二位に選ばれたという。娘と息子が小さい頃よく行ったが、あまり良く覚えていない。いつの間にディズニーランドに匹敵するような公園になってしまったのだろうか?

船橋市がやっているのか民間の経営なのかわからないが、4歳以上の子供と大人に入場料がかかったものの、65歳以上の私と3歳の下の孫は無料だった。入場して少し歩くと、子供でも昇れるタワーがあり、その天辺からチューブの中を降りるスベリ台があった。かなり高いので心配だったが、タワーは絶対に子供がケガをしないような造りになっていて、細かなところまで安全面の配慮がされていることがわかる。2人とも大喜びで、何度もチューブの滑り台で降りてきた。

そのタワーの先には、鉄の棒でつくられたお城があり階段を上がると、一番上からローラー式の30メートルほど続く滑り台があった。その滑り始めはかなり高い位置にある。恐らく地上15メートルはあっただろう。上の孫は難なく滑り降りた。私は下の孫と一緒に滑ろうと思って昇ったのだが、あまりの高さに恐怖を覚え、下の孫も怖そうにしていたこともあり、断念して2人で階段で降りてきてしまった。

今度は上の孫が下の子を連れて上に上がり、2人で一緒に下まで滑り降りてきた。次からは下の孫も1人でも滑れるようになった。何度も何度もこの高くて長い滑り台を滑った。目の前の壁を乗り越え、自分に自信がついたようだった。こうして子供は少しずつ大人になって行くのだろうとまで思えた。

その先には子供用の「じゃぶじゃぶ池」があり、遠足で来ていた大勢の小学生に交じって、2人ははしゃいでいた。

奥にはフィールドアスレチック。上の孫には娘の夫が着き添い、下には私が着いた。私はもともと運動神経が良く、この手のものは大得意だったのだが、今では歳をとり平らな道でさえもちょっと石ころを踏んだりするだけでよろけてしまう。下の孫がロープの網の中に入って途中で動けなくなってしまった。だが、私も体が重くなっているし、脚も上がらないのでなかなか孫のいるところまでたどり着けない。第一、狭くて網の中に入れない。そんなことが何度かあったのだが、私にはどうすることもできなかった。

そんな私を見て孫が英語で言った。Jichan, you are useless! (爺ちゃんの役立たず)。「役立たず」と言われたのは何年振りだろうか? そして今度は日本語で言った。「キミはママのおとうさんじゃない」。

そういえば、娘は小さい頃からフィールドアスレチックが得意だった(きっと私に似たんだと思っていた)。アスレチックで何でも敏捷にこなす娘を見て、他の知らないお母さんが言っていた。「あの子、女の子なのに凄いわね」と。

この「アンデルセン公園」は楽しめる。子供の視点で子供が楽しめて、挑戦と冒険ができる遊具がある(数は多くないが)。それが日本を訪れる外国人に人気がある理由だろう。園内では中国語も飛び交っていた。

712日(木)、12時の新幹線で軽井沢に。孫たちは夢だった新幹線に乗れる! 停車中の新幹線があったので、車両の先頭に行って写真を撮る。自由席なら子供は無料なので、私が先頭に並んで席を確保。娘の家族は4人で向かい合って座ることができた。

70分はアッという間だった。すぐに旧軽に行こうと思ったのだが、娘が「私は行きたいが、子供たちには面白くないだろう」と言い出し、アウトレットで保養所のチェックインの時間まで時間をつぶすことにした。

子供遊び場もあった。大はしゃぎで遊んでいる孫たちを見ていると、やっぱり子供達には旧軽よりこっちの方が楽しいだろうなとつくづく思った。

娘は以前から「日本のアウトレットはアウトレットではない」とよく言っていた。ニューヨークの郊外のアウトレットなら、何と「定価の70%オフ」くらいで服や靴が買えるらしい。「それが本物のアウトレットで、日本のはただ単に有名ブランドの店が並んでいるだけ、ちっとも安くない」と。

13日(金)は、軽井沢からバスで1時間。「おもちゃ王国」に行く。この前の「アンゼルセン公園」と比べると入場料も高い。私のような65歳以上の老人からも、3歳の孫からも入場料を取る。それぞれ2000円プラスすると「アトラクション・フリー」のチケットが買えるが、「アユのつかみ取り」などいくつかは別料金と聞いて、それぞれのアトラクションに乗る際にチケットを買うことにした。これが大きな間違えだった。簡単な乗り物でも、500円から600円もする。3、4回も乗ればすぐに2000円になってしまう。結局、一人当たりプラス4000円も払うはめになってしまった。失敗したと思っても後の祭り。

入場料を払えば後は無料で思う存分に楽しめる、あの船橋「アンゼルセン公園」とはえらい違いだ。もともとこの[「おもちゃ王国」は近くのホテルがあり、そこに宿泊してもらうためにできた遊園地。お金を落としていってもらわないと困るのだろう。

去年、親友の韓国人と「鬼押し出し」に行った時に、はるか遠くの山の裾野に観覧車が見えた。あれがこの「おもちゃ王国」だったのだ。私は「那須ハイランドパーク」だとばかり思っていたが、よく考えてみれば那須がこんなに近い訳がない。

714日(土)、保養所からタクシーで旧軽に行く。ちょっと散策してから、赤バス熊野神社と見晴台に行こうと思ったのだが、すぐにバスが来てしまった。熊野神社は長野側と群馬側の県境にあり、二つの神社に分かれている。パワースポットとしても有名らしい。お参りしてから、階段下の茶店であんこ餅の入ったかき氷を食べて、バスに乗り旧軽に戻ろうとした。ところが下の孫がバスの中で寝てしまい、しかたなく旧軽で降りるのを諦め、終点の万平ホテルまで行くことにした。そこならタクシーを呼べると思ったからだ。

娘の夫は大きめのスーツケースを持ち運んでいたが、ホテルのスタッフが親切にもクロークで預かってくれると言う。ジョン・レノンがいつも飲んでいたというロイヤル・ミルクティを出すカフェも、レストランも順番待ちの人たちで一杯だった。少し椅子に座って休んだが、下の孫がまだ目が覚めないので、そのまま4時までアウトレットで時間をつぶそうということになった。

ホテルのスタッフが、宿泊客でもない私たちの荷物を預かったくれただけでなく、タクシーまで呼んでくれた。さすがに一流ホテルは違うと感動してしまった。いつか必ずこのホテルに宿泊しようと誓った。

娘の家族は、これから松本の友達の家に2泊する予定。そのご主人は医者なのだが、土曜なので診察が午前中に終わってから上田の駅まで迎えに来てくれると言う。

私は駅の休憩所でスーツケースの番をし、娘たちはアウトレットに行って、カフェに入ったのだが、ものすごい混みようで途中で断念して帰ってきた。

420分のしなの鉄道快特5時ちょっと前に上田に着く。改札でその医者の友人が待っていてくれた。みんなはその人の車に乗って松本に行ったが、私は1人で上田城公園を散策してから新幹線で帰ってきた。

何をする訳でもなかったが、疲労困憊の4日間だった。