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旅三昧&ときどき読書

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書き、同時に某出版社で編集の仕事もしています。そんな私ですが、2016年5月から「セミリタイア生活」に入りました。執筆をしながら世界各地を旅して廻ることにしたのです。 お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と読書の生活――それは今まで私がやりたくてもできなかったです。自分にとっての(きっとみなさんにとっても)憧れの日々をこれからいろいろ綴っていきたいと思います。

部屋を閉め出されて

朝遅く10時半に起きた。部屋を出る時に寝ぼけていて、カードキーを部屋に残したまま出て、締め出されてしまった。このホテルでは、エレベータの行き先階のボタンを押す前に、カードキーを差し込まなければならない。私の部屋は10階なので、1階のロビーまで階段を歩いて降りなければいけないのかと思ったが、とにかくエレベータに乗ってL(Loby)のボタンを押すと、ちゃんとロビーまでは降りてくれた。

フロント係にI’m locked out. (「カギを部屋に置いたまま締め出されてしまった」とでも訳したらいいのだろうか?)と言うと、慣れた感じで「部屋番号を教えてください」と言う。部屋番号を言うと、新しいカードキーにデータをインプットして、私に渡してくれた。「一度部屋に戻って、もう1枚のキーをもってきた方がいいか」と聞くと。「その必要はない」と言う。2枚持っていてもいいと言うのだ。

私はこれまでずいぶん海外旅行をしてきたが、このようにカギを部屋に置いたまま出てしまったことが、少なくとも10回以上ある。1度などは、出張中で打ち合わせの時間が迫っていたので、そのままホテルを出て、夜戻ってきた時に新しいカギをもらったこともある。毎度のことで慣れているのでいいが、初めての海外旅行で、こんな目にあったら、パニックになってしまうかもしれない。もう何十年も前だが、”農協さん”の団体旅行がはやり始めたころ、裸で部屋の外に締め出されてしまったとか、日本の旅館気分でパジャマ姿、ひどいケースでは猿股ひとつで廊下を歩いたなどという話もあった。マナーを守らない中国人のことが、最近よく話題になるが、30年前までは日本人も同じようなものだった。

部屋にキーを置いたまま出てしまった時には、さっきのような英語を使わなくても、フロント係に「キー・イズ・イン・マイ・ルーム」と言えばわかってもらえる。

オークランド博物館にバスで向かう。一番近いという停留所で降りたが、場所がよくわからず、取り合えず目の前にあったカフェで「朝食兼昼食」を食べる。雨が激しくなってきたので、そこで40分ほど、隣に座っていた中年女性話をする。「5月に東京に行ったばかりで、その時は本当に暑かった」と言っていた。確かに・・・。

この博物館にはあまり期待していなかったが、「地球の歩き方」には「全部見ようと思ったら1日では終わらない」と書いてあった。1階に南太平洋の島々の地図があり、私はそこで30分も時間を取られてしまった。南太平洋の地図をこんなにじっくり見たのは初めてだった。ニューカレドニアはNZにかなり近いが、同じフランス語を話すタヒチがこんなに遠く離れているとは思わなかった。グアムやサイパンはかなり北西の方にある。トンガとかサモアとかバヌアツとかフィジーとかの位置関係を確認しながら、このような孤島に住む人々の暮らしや歴史を考えると感慨深いものがあった。それぞれの島の装飾品や武器などの展示もあり、カヌーによる交易も行われていたのだろうが、独自の文化があることが分かった。2階、3階の展示もとても興味深かった。やはり、この博物館は全部じっくり見て回ったら、1日では足りないだろう。

明日は、バスでHamiltonという小さな町に行く。