旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に 出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えました。いま世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆とともに、旅先ではこのブログを書いています。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

旅三昧&ときどき読書+映画

私は小泉牧夫。英語表現研究家という肩書で『世にもおもしろい英語』『アダムのリンゴ 歴史から生まれた世にもおもしろい英語」(IBCパブリッシング刊)という本を書いています。2018年4月に出版社を退職し、41年にわたる編集者生活を終えます。それからは世界中を旅しながら、本や雑誌記事の執筆をする予定。お金はありませんが、時間だけはたっぷりある贅沢な旅と執筆と読書と映画の日々を綴っていきたいと思います。

「羊と鋼の森」はもう日本アカデミー賞でしょ! ライバルは「万引き家族」か?

昨日は、フニックス・ワインクラブのパーティがあり椿山荘へ。私のテーブルは「C」で、そこには編集者やイラストレーターが集められていた。

私は酒が飲めないのだが、妻と一緒にフランス料理、そしていろんな人と知り合えることを楽しみに参加した。隣の席には静山社のYさん。会うのは何年振りだろうか? ピアノを教えているという奥様も一緒だった。奥様に「もうすぐ『羊と鋼の森』の映画が始まりますね」と話を向けると、「今日から封切なんです。父が調律師だったので、とても興味があるんです」と言う。私が「原作を読んで本当に感動したので、絶対に見ようと思ってます」と言うと、「私はいま本で最後のこところを読んでます」とのことだった。

私の前には注がれたままのワインが5種類そのまま残ってしまったが、みなさん「最初の白ワインと最後の赤が特においしかった」と言っている。それぞれのワインをちょっと舐めただけの私だったが、その味覚がわかるような気がした。

さっそく今日、「羊と鋼の森」を見に行く。あの原作を映画にするのはとても大変なことだっただろう。原作の絶妙な感覚を映像でどんなふうに表現しているのだろうかと半分心配でもあり、半分期待していたのだが、素晴らしい映画に仕上がっていた。主演の山崎賢人は時折嵐の櫻井翔くんのようにも見えたが、揺れ動く繊細な気持ちをよく表現していた。三浦友和も強い存在感を示していたし、鈴木亮平も「西郷どん」よりこちらで注目されて助演男優賞を獲得できるかも。上白石萌音と萌歌の姉妹も言うことなし。これはもう日本アカデミー賞でしょう。ライバルは「万引き家族」か?

1220分からの上映だったが劇場はガラガラ。こんなすごい映画をなぜみんな見に来ないんだ! 何年か前に、あの「おくりびと」を封切の時に見た時も劇場にはまったく観客がいなかった。そのうちに口コミで評判が伝わり、1年後には再封切され連日満員となった。

なにかそんな予感を感じさせる最高の映画。